実際にあった事例です。
自社ECは2ヶ月売上ゼロで、その後に始めた楽天は開始9日で売上70万円でした。
「楽天は手数料が高いから…」と避ける人は多いですが、少なくとも「売上と実績を作る」という点では、楽天の方が有利です。自社ECの集客はSEOや広告運用のスキルが必要で、時間と根気とお金が必要です。それらにかかる総合的なコストは、たいてい楽天市場の出店料を上回るでしょう。
この記事では、先に自社ECより先に楽天を始めるべき理由と、自社ECが2ヶ月無風だった事例を紹介します。対象読者は一人ECなど、スモールビジネスながらも本格的にこれから新規でネットショップを開店して商品を売っていきたい人です。
目次
- 初めてのネットショップの障害
- 最初に自社ECを始めて無風だった事例
- まとめ
初めてのネットショップの障害
私が過去に携わったネットショップの新規の開店は、いずれも楽天市場に最初に出店していました。楽天で売れるパターンを学んで、そこから次に他モールや自社ECにいくという流れが多いのです。これはたまたまではなく、ある程度必然的と言えます。というのも、楽天は基本的に体育会系で、人情が厚いスタイルの営業方針だからです。このことの是非はともかく、EC初心者に向いているのは間違いないでしょう。
初めてネットショップを運営する人にとって、楽天はサポートやマニュアルが豊富で、コンサルタントもついて、やる人の資金とやる気次第で多くの助力が得られるのです。初めてネットショップをやる人にとって障壁となるのは、ITリテラシーやものが売れない状態が続き不安になることだと思いますが、楽天はある程度はそれを支えてくれます。私もかなり昔参加しましたが、楽天大学などのセミナーも充実しています。
自社ECだと教えてくれる人は誰もいません。いまならAIに質問するという選択肢もあるでしょうけど、そもそもまったくECの知識がないのなら、何を質問すればいいのかさえ分かりません。苦労は目に見えています。
それと、楽天にはアプリやポイントなど経済圏があり、買いたい人がたくさんいる状態がすでにあり、かつ本気で売りたい店舗も集まっています。店舗は出店料が固定でかかるので、元をとろうと本気で売りにいきます。こういった環境ならネットショップの販売スキルを磨きやすいのです。ただし、「モールに出品すればそれだけで売れる」と考えるのは早計なのでご注意ください。
最初に自社ECを始めて無風だった事例
ここで失敗事例を一つ紹介します。
趣味性の高いアウトドア用品を売っているお店で、最初に自社EC(カラーミー)を始めました。2ヶ月無風だったため、次に楽天に出店しました。結果は以下の通りです。
| 自社EC | 楽天 | |
|---|---|---|
| 開店からの期間 | 2ヶ月 | 9日間 |
| 売上 | 0円 | 70万円 |
| 売上件数 | 0件 | 130件 |
| 広告 | なし | なし |
この事例から、よほど自社ブランドのイメージがあるからとか、何か特殊な狙いがあるとか、社内にIT人材もマーケターもいるなど資本のある事業会社でもない限り、楽天から始めるほうが無難なのは間違いないでしょう。スモールビジネスのEC事業は楽天から始めるべし。これが結論です。
なお、この事例についての詳細は「楽天売れない」は準備不足。無名で初出店・広告なしで9日間で売上70万円達成したのにやったことの記録をご覧ください。
特に型番指定で売れる商品を扱っている場合は楽天が強いです。商品を楽天サーチで指名して買ってくれるお客さんがいて、価格比較機能があるからです。楽天には最安価格を常に調査している店舗がたくさんあります。スーパーのチラシのように、目玉商品で集客してお店のことを知ってもらうのは、最初の一手としては常套手段でしょう。参考までに価格調査についてのRPA(自動化)に興味がある方は楽天APIとPythonで最安価格の調査をRPA(自動化)する【サンプルコードつき】をご覧ください。
まとめ
商品の売り方や売れるパターンを楽天で学んで、それである程度手応えがつかめたら自社ECも始めるという流れが無難でしょう。楽天出店料のような先行投資をけちっていると、ずっと売れないままです。
ちなみに、「もう楽天の店舗が軌道にのって次に自社ECを始めるよ」という方は、ネット広告やマーケティングについての知識が必須です。そういう方には以下の記事が参考になると思います。




