KeepaではJANコードからASINや価格を取得できません。JANコードを自社ECや楽天などの商品IDとして使っている方は、KeepaのJANコード未対応に苦労していることでしょう。また、KeepaにはAPIもあるのですが、そもそもJAN未対応なので、APIを使おうともJANコードに基づいた商品情報の取得ができません。JANでASINを取得する方法は二つあります。
- AmazonでJANで検索する
- SP-APIでJANをキーにしてASINを取得する
一つはAmazonでJANで検索する方法です。以下のように検索するとAmazonの商品検索結果が表示されるので、商品詳細ページに遷移します。

アドレスバーを選択すると、次のような値が得られます。
この場合、ASINはB004J185DUです。ASINで検索しても同じ商品が出てきます。商品数が少ないなら、これでいいでしょう。しかし多いと大変ですよね。
そこでSP-APIの出番です。SP-APIを使えばJANを指定してAmazonのAPIにリクエストし、ASINや商品情報が返ってくるアプリや仕組みを作ることができます。APIを使えばAmazonで商品を1個ずつ検索する不毛な手作業が完全に不要となります。
AmazonのSP-APIを使う前提
AmazonのSP-APIを使う前提として、大口契約をしている必要があります。また、アプリ開発をするには申請が必要です。申請についての詳細はセラーセントラルでアプリ申請をしてSP-APIでEC業務を自動化しようをご覧ください。
また、JANコードを指定してASINが返ってくるには、その商品がAmazonに商品が登録されていることが前提です。存在しない商品は空っぽのレスポンスが返ってきます。Amazonの最安価格、いわゆるカート価格を取得するにしてもやはり一度ASINが必要で、JAN → ASIN → 最安価格という流れで情報を取得する必要があります。
JANを指定してAPIのレスポンスが返ってくると、以下のようなASINを含む情報が得られます。なお、得られる情報はAPIリクエスト時にオプションがあるので選択できます。
SP-APIのレスポンスサンプル
{
"numberOfResults": 1,
"items": [
{
"asin": "B001NXD03W",
"attributes": {
"item_weight": [
{
"unit": "pounds",
"value": 1.0,
"marketplace_id": "A1VC38T7YXB528"
}
],
"bullet_point": [
以下省略
得られる商品情報は、ASIN、重さ、寸法、メーカー、梱包時の寸法、型番、カタログ価格、商品画像、バッテリー有無、色、パリエーションの有無、素材などここに掲載しきれないほど多岐に渡ります。
APIリクエストでASINを取得するメリット
手作業と異なり、1万点でも10万点でもプログラムが自動で取得してくれます。手元のパソコンでも動きますが、サーバーで動かせば寝ている間に終わっています。プログラムが処理するためヒューマンエラーもなく、人はマーケティングや商品開発など、人にしかできないことに専念できます。
APIリクエスト時の注意点
これはAmazonに限りませんが、APIを提供している多くのサービスではAPIリクエスト制限があります。短時間で大量のリクエストをするとAPIの利用に制限がかかり、悪質な場合は利用停止になります。




