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JANコードからASINを取得するのはKeepaにできない。どうすればいい?

早川朋孝 早川朋孝
EC専門のSE

KeepaではJANコードからASINや価格を取得できません。JANコードを自社ECや楽天などの商品IDとして使っている方は、KeepaのJANコード未対応に苦労していることでしょう。また、KeepaにはAPIもあるのですが、そもそもJAN未対応なので、APIを使おうともJANコードに基づいた商品情報の取得ができません。JANでASINを取得する方法は二つあります。

  • AmazonでJANで検索する
  • SP-APIでJANをキーにしてASINを取得する

一つはAmazonでJANで検索する方法です。以下のように検索するとAmazonの商品検索結果が表示されるので、商品詳細ページに遷移します。
janからasin
アドレスバーを選択すると、次のような値が得られます。

https://www.amazon.co.jp/ヤマトヨテグス-YAMATOYO-フロロハリス-フロロカーボン-0-8号/dp/B004J185DU/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&crid=17BYVG3N6UXQH&dib=eyJ2IjoiMSJ9.ZM2nczy_B335yEF1S0V6mg.Qbwued5G4liinWl0IZfjheuavYb12EiVYZMA_Z-KfIA&dib_tag=se&keywords=4990463092505&qid=1763027527&sprefix=4990463092505%2Caps%2C151&sr=8-1&ufe=app_do%3Aamzn1.fos.d8e7ee72-073f-4b97-8ec0-59c18d6dfebe&th=1

この場合、ASINはB004J185DUです。ASINで検索しても同じ商品が出てきます。商品数が少ないなら、これでいいでしょう。しかし多いと大変ですよね。

そこでSP-APIの出番です。SP-APIを使えばJANを指定してAmazonのAPIにリクエストし、ASINや商品情報が返ってくるアプリや仕組みを作ることができます。APIを使えばAmazonで商品を1個ずつ検索する不毛な手作業が完全に不要となります。

AmazonのSP-APIを使う前提

AmazonのSP-APIを使う前提として、大口契約をしている必要があります。また、アプリ開発をするには申請が必要です。申請についての詳細はセラーセントラルでアプリ申請をしてSP-APIでEC業務を自動化しようをご覧ください。

また、JANコードを指定してASINが返ってくるには、その商品がAmazonに商品が登録されていることが前提です。存在しない商品は空っぽのレスポンスが返ってきます。Amazonの最安価格、いわゆるカート価格を取得するにしてもやはり一度ASINが必要で、JAN → ASIN → 最安価格という流れで情報を取得する必要があります。

JANを指定してAPIのレスポンスが返ってくると、以下のようなASINを含む情報が得られます。なお、得られる情報はAPIリクエスト時にオプションがあるので選択できます。

SP-APIのレスポンスサンプル

{
    "numberOfResults": 1,
    "items": [
        {
            "asin": "B001NXD03W",
            "attributes": {
                "item_weight": [
                    {
                        "unit": "pounds",
                        "value": 1.0,
                        "marketplace_id": "A1VC38T7YXB528"
                    }
                ],
                 "bullet_point": [
                以下省略

得られる商品情報は、ASIN、重さ、寸法、メーカー、梱包時の寸法、型番、カタログ価格、商品画像、バッテリー有無、色、パリエーションの有無、素材などここに掲載しきれないほど多岐に渡ります。

APIリクエストでASINを取得するメリット

手作業と異なり、1万点でも10万点でもプログラムが自動で取得してくれます。手元のパソコンでも動きますが、サーバーで動かせば寝ている間に終わっています。プログラムが処理するためヒューマンエラーもなく、人はマーケティングや商品開発など、人にしかできないことに専念できます。

APIリクエスト時の注意点

これはAmazonに限りませんが、APIを提供している多くのサービスではAPIリクエスト制限があります。短時間で大量のリクエストをするとAPIの利用に制限がかかり、悪質な場合は利用停止になります。

> APIを使った業務アプリの例

このブログを書いてる人
早川 朋孝 EC専門のSE
IT業界歴20年のエンジニアです。ネットショップ勤務で苦労した経験から、EC・ネットショップ事業者に向けて、バックオフィス業務の自動化・効率化を提案するSEをしています。
Web運用の経験もあり、アクセス解析、広告運用が得意で、広告APIとプログラムとの合わせ技で並の広告代理店にはできない提案が可能です。
プロフィール
EC業務のDxの相談のります
趣味は読書、ピアノ、マリノスの応援など

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