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BOSSのAPI連携でできる事例をSEが紹介します

早川朋孝 早川朋孝
EC専門のSE

楽天スーパーロジスティクス(RSL)の在庫をスプレッドシートやエクセルに書き出したい。この要望は私がよく相談をうける内容です。ウェブアプリを使ってネットショップを運用していると、なんだかんだでCSVのダウンロードとか面倒くさい手作業が発生します。こういう手作業が少しずつ積みかさなって、大きな手間となります。また手作業なので、間違いも発生します。APIで自動化できるなら自動化したほうがいいでしょう。

APIを使えば、毎日のレポート作成とか在庫管理の手間を劇的に省けます。想像してみてください。1回で3時間かかる手作業が、完全に自動化されるのを。APIのアプリはそんなことを実現できます。今回はBOSSのAPI連携で、RSLの在庫を書き出す方法を紹介します。

BOSSのAPI連携でできることの例

BOSSのAPI連携でできることの例を挙げてみましょう。他にもあると思いますが、だいたいこんな感じでしょうか。小規模でネットショップを運営している人や会社にとっては、APIによる業務自動化の恩恵は大きいでしょう。

  • 在庫管理
  • 受注管理
  • 販売管理
  • 自社基幹システムとの連携
  • 会計システムとの連携

BOSSのAPI利用申請が必要

BOSSのRSL自動連携アプリを使っている場合、まず条件として月額5000円のBOSSのAPI連携が必要です。BOSSにAPI利用申請が必要なので申請しましょう。申請手順についてはRSLの在庫を書き出したい人はBOSSのAPI連携が必要なので利用申請しようを参照ください。

RSLの在庫をBOSSのAPIで書き出してみよう

BOSSのAPIの利用が可能になったら、次はRSLの在庫書き出しを自動化するための基本的な流れをおさらいしましょう。ChatGPTに指示して作らせるにしても、ある程度流れがはっきりしていないと具体的なシステムに落とし込めません。

  1. 在庫を取得したい商品をリストアップし、SKU一覧を用意する
  2. SKUに基づいてRSLの在庫をAPIリクエストする
  3. APIのレスポンスを保存する
  4. 保存した在庫データをエクセルやスプレッドシートに書き出す

だいたいこんな流れになるでしょう。APIレスポンスを一度保存するのは面倒ですが、なんらかのエラーが発生する可能性を考慮し、同じリクエストを繰り返して時間をかけるより安全だからです。こういう流れのプログラムを用意して、LinuxのcronやWindowsのタスクスケジューラなどで自動実行すれば、面倒な在庫レポートも自動で作成されるわけです。空いた時間を商品開発やマーケティングなど、ネットショップ運営のより重要なことにさけます。単純作業はできるかぎり自動化しないと、ネットショップが生き残るのは難しいでしょう。

ChatworkやSlackにAPI連携で通知

社内の連絡ツールにChatworkやSlackを使っている会社には、ECの受注情報や問い合わせなど、なにかイレギュラーな対応が発生した際に通知が必要な場合があるでしょう。ChatworkにもSlackにもAPIがあるので、BOSSのAPIと連携して複雑な業務アプリを構築できます。例えば主力商品の在庫の発注点を監視して、在庫が少なくなってきたら発注担当者に通知を出す、みたいなことをができます。大事な商品を発注し忘れた、なんていう悲惨な事態をこれを防止できます。

ここで紹介したのはあくまで一例なので、他にも様々なアプリや機能をBOSSのAPI連携で開発できます。一般のツールにはない機能を構築できるのがAPI連携の魅力です。会社の困っていることや業務に応じて、快適な業務アプリを作りましょう。

楽天との在庫連携はAPIを使わなくてもOK

楽天店舗とRSLとの在庫連携はBOSSの標準機能であるため、API連携をする必要はありません。倉庫の物理的な在庫が楽天店舗に自動で反映されるのは安心です。

> APIを使った業務アプリの例

このブログを書いてる人
早川 朋孝 EC専門のSE
IT業界歴20年のエンジニアです。ネットショップ勤務で苦労した経験から、EC・ネットショップ事業者に向けて、バックオフィス業務の自動化・効率化を提案するSEをしています。
Web運用の経験もあり、アクセス解析、広告運用が得意で、広告APIとプログラムとの合わせ技で並の広告代理店にはできない提案が可能です。
プロフィール
EC業務のDxの相談のります
趣味は読書、ピアノ、マリノスの応援など

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