カラーミーの商品登録はかなりクセがあり、CSVなどで商品を一括登録する際にCSVの扱いに詳しい人でもかなり苦労します。また、APIの機能が貧弱で使いものになりません。API経由だと商品画像のurlを指定すると商品データの更新ができず、そのためCSVで手作業をするしかないのです。
また新規で商品登録する場合と更新の場合とで、一度の作業で登録できる上限数がそれぞれ300件、3000件と異なり、またCSVの書式も異なります。ひどくつまらないテレビゲームを「クソゲー」といいますが、カラーミーの商品登録のAPIもCSVもまじでクソ仕様です。あなたがカラーミーを使っている場合、それを与件として向き合うしかありません。この記事ではカラーミーのCSV一括商品登録の際の注意点を挙げます。
なお、商品登録作業が多いネットショップの場合、仕様に振り回されて商品登録で苦労するのを避けたいなら、別のカートシステム(例えばShopifyなど)のほうが無難なので、カラーミーを使っている場合は乗り換えを検討するほうがいいでしょう。一方、商品画像や商品の更新にそこまで時間をかけないネットショップなら、カラーミーを使ってもいいでしょう。
CSVで商品一括登録をする際の注意点
まず、カラーミーにCSVで商品一括登録をする際の注意点を箇条書きにします。
- カテゴリを空のまま登録できない
では、各項目について細かく見ていきましょう。
59項目すべてがないと登録できない
一般にCSVで商品登録や在庫更新する際は、必要最低限の必須項目だけがあれば登録できます。ネクストエンジンなどはそうできています。これによって扱うデータ量を軽量にして扱いやすくなり、また、人がCSVエディタやエクセルなどで目視する際も確認しやすいメリットがあります。しかしカラーミーのCSV商品一括登録は、59項目すべてが必要です。空っぽの項目も空として登録しないと、CSVの登録を受け付けてくれません。
詳しくは公式マニュアルを参照ください。
CSVで新規登録する際はheader不要
多くの場合、CSVにはheaderという各項目が何を表すかを規定するデータが1行目に含まれます。商品登録のCSVなら、item_id,、item_name、priceなどのようなものをheaderといいます。カラーミーのCSVで新規に商品登録をする際、このheaderがあると、エラーとしてはじかれます。
カテゴリを空のまま登録できない
モールやカートに商品登録をするさい、とりあえずカテゴリを空にして登録しておきたい場合などあると思いますが、カテゴリがないと登録できません。さらに、そのカテゴリを事前に登録しておかないと商品登録できません。
FTP前に画像を指定するとAPI登録できない
FTPによる商品画像一括アップロード機能を使う場合、先にFTPで画像をアップしてサーバーに登録し、CSVにそのpathを指定して商品一括登録しないとはじかれます。先にCSVを仮の画像pathを指定しておいて、後でFTPで画像をアップする、ということができません。
新規登録と更新とでCSVの上限が異なる
CSVで商品一括登録をする場合は一度の登録の上限は300件で、CSVで商品一括更新をする場合は、一度の更新の上限は3000件と、件数が異なります。
APIで商品登録する際の注意点
カラーミーのAPIでの商品更新は機能に制限があり、業務の自動化に向いていません。
カラーミーのAPIで商品データ更新に画像指定すると登録されない
私が一番頭にきているのはコレです。APIの商品データ更新で商品の画像を更新できません。意味が分からない。下記のカラーミーAPIの公式マニュアルを見ると、商品更新APIのデータサンプルに画像がありません。恐ろしく不便です。
https://developer.shop-pro.jp/docs/colorme-api#tag/product/operation/updateProduct
例えば、http://file001.shop-pro.jp/PAxxxx/xxx/hogehoge.jpgのような商品画像を指定して、CSVでアップすれば商品画像が登録されます。しかし、同じ値で商品登録APIをしても画像が登録されません。FTPに事前にアップしているにもかかわらずです。




