FBAの在庫をスプレッドシートに書き出したい、自社発送するのでAmazonの注文情報を取得したいなど、SP-APIで自前のアプリを作るには、まずアプリ開発の申請をしないといけません。手順は大きく二つに分かれます。
- まずは開発者プロフィールを登録
- 次にアプリクライアントを追加
SP-APIのアプリ開発は、最終的に以下の3つの情報が得られれば開始できます。以前はAWSの情報も必要だったのですが、2025/10時点では不要です。
- クライアントID
- クライアント機密情報
- refresh token
開発者プロフィールを登録

では、まずは開発者プロフィールを登録しましょう。ちょっとわかりにくいですが、上の写真にある「プロフィールを表示」をクリックします。そうすると、以下のような画面に遷移します。各項目を入力していってください。

連絡先情報
ご自身の情報を正確に入力してください。
データアクセス
- プライベート開発者でOK
- 開発者ID:まずは空欄で申請でOK
ロール
APIに使う機能を適宜入力してください。赤字で(制限)とあるロール、特に「購入者への直性配送」はAmazonの厳格な審査があり、まず通りません。通すにしても半年くらいかかります。本気で自社配送するなどの目的がなければ、チェックをいれないようにしましょう。
ユースケース
API利用の目的をそのまま書いてください。
例:出品の際の価格調査のため、FBA在庫管理のため、など
セキュリティ管理
上からすべて「はい」を選択
Amazon情報を共有するすべての外部第三者〜
「外部の第三者に情報を提供することはない」と入力
Amazonの情報を取得する〜
「SP-API以外からAmazon情報を取得することはない」と入力
以上で開発者プロフィールの入力は完了します。数日内に許可が通ります。早いと1日以内の場合もあるようです。
アプリクライアントを追加
次にアプリクライアントを追加します。ざっくりした流れは以下の通りです。
- セラーセントラルのサイドバーの「アプリとサービス」→「アプリの開発」
- 「新しいアプリクライアントを追加」をクリック
- 作成済みの場合は、「アプリの編集」→「承認」
- 「アプリを承認」
サイドバーから「アプリの開発」
「アプリの開発」をサイドバーから選択します。
新しいアプリクライアントを追加

アプリの編集
アプリが追加されたら「アプリの編集」→「アプリの承認」をクリック。
最後にリフレッシュトークンを取得します。
改めて整理しますが、以下の3つの情報が得られれば、SP-APIが使えます。FBAの在庫書き出しなどに必要な情報はこれで揃いいました。あとはアプリを開発するだけです。
- クライアントID
- クライアント機密情報
- refresh token
最後に注意点
取得したリフレッシュトークンは機密情報なので、扱いには注意してください。また、リフレッシュトークンは半年ごとに更新する必要があります。Amazonからメールの通知が届くので、見落とさないようにしましょう。リフレッシュトークンの期限が切れると、APIリクエストが失敗し、例えば在庫の取得などができなくなります。自動化したEC業務が突然とまるとけっこう焦りますよ。




