
この記事は、読書家のコンサルがEC運用に直接または間接的に役立つ書籍を紹介していくシリーズの第一回目です。今回紹介するのは『図解即戦力 EC担当者の実務と知識がしっかりわかる教科書』です。タイトル通りの極めて実務的な本なので、ネットショップ運営者は手元に一冊あると便利です。本というよりEC運用のマニュアルと捉えたほうがいいでしょう。この本は、例えば以下のような方に向いているでしょう。
- 一人ECでこれから本格的にネットショップを始める
- 実店舗メインの会社で、EC部門が立ち上がり店長をすることになった
- 事業者会社のEC運営チームで新人を育てる暇がない
私が最初に関わったネットショップ業務は受注でした。15年以上前のことですが、事業者会社でSavawayという受注システムで運用していて、その担当をすることになりました。事業者会社なので教えてくれる人がいたわけですが、これからEC事業を始める人や、一人でEC運営をしている人は、身近に教えてくれる人がいないでしょう。そういう人の強い味方となるのが、この『図解即戦力 EC担当者の実務と知識がしっかりわかる教科書』です。
一般に実務的な本はすぐ陳腐化することが多いのですが、ネットショップ業務の基本的なことは昔から変わりなく、網羅的な本が一冊あれば大抵はことたります。『図解即戦力 EC担当者の実務と知識がしっかりわかる教科書』があれば十分でしょう。初心者向けに書かれているので、例えば、自社ECとモールECの違い、受注業務について、ECサイト制作について、広告運用についてなどよくまとまっています。
いまどきAIを使えばこの程度の情報は簡単に手に入りますが、手元にあって気軽に参照できて、そして見やすいのは物理的な書籍の魅力です。例えばp18の受注の流れを紹介した図など、受注を担当することになった人が初めて見るものとしては理解しやすいです。
本書の効果的な読み方
特にこれからネットショップを始めるという方は、通読するといいでしょう。忙しい場合は目次を見るだけでもいいです。そこで知らないことがあれば読んで、さらに特定の項目を深掘りしたい場合は、別の書籍を探せばいいでしょう。そういう読み方をすれば、本書をきっかけにEC業務の知見がどんどん広がっていきます。成長のきっかけとなる本というのは実はとても大事なことで、世の中には自身の成長のきっかけにならない本もたくさんあるのですが、『図解即戦力 EC担当者の実務と知識がしっかりわかる教科書』に関してはその点安心して手元においておけます。
本書は「読むだけで売上があがる」というようなあやしい類いの効果を謳う本ではありません。だからEC運用を知る最初の一冊として信頼できるのです。




