「楽天売れない」は本当なのでしょうか。
無名で楽天に初出店して、広告なしで9日間70万円、転換率6%を達成しました。多くの初出店の無名店舗は初月の売上がゼロ〜数万円であることを考慮すると、小規模なEC事業としてこの出だしは悪くないでしょう。この記事ではこの成果を生み出すのに準備したことを紹介します。「楽天に出店したけど売れない」という方にぜひ読んで欲しいです。
目次
- 本記事の想定読者
- 広告なしで9日間で70万円の売上
- 事前準備に4ヶ月
- 成功の秘訣
- 広告の不確実性より赤字の入り口商品のほうが確実
本記事の想定読者
この記事は、特に以下のような方を対象にしているので、困っている方の参考になればと思います。
- 楽天への出店を検討中の事業者
- 楽天に出店したけど売れないとかアクセスはあるが注文ゼロという方
- 広告を出さないと売れないと思ってる
- そもそも何が悪いか分からない
- 似たような店舗は売れているのに自分の店は売れない
広告なしで9日間で70万円の売上
2025年の10月に楽天に初出店し、約4000点の商品登録を済ませた初日の翌日を起点にして以下を達成しました。
- 9日間での売上は約70万円
- 売上件数は130件
- 転換率は6.25%
- 楽天サーチが72%
商材はウトドア用品で、無名の店舗で広告もなしのひっそりとした開店でしたが、スタートとしては悪くありません。大企業が広告を派手に打って達成する手法とは異なり、小規模な事業者がどうやって最初の売上を達成するかはいつの時代も当の事業者にとって最重要の関心事でしょう。これを達成するのに準備したことをお伝えします。ちなみに開店までに入念な準備をして4ヶ月かかりました。
事前準備に4ヶ月
4ヶ月かけて準備したのは以下の内容です。
- 商品データベースを作成
- 卸問屋の商品情報をそのデータベースに自動登録
- rakuten web serviceのAPIでjanを指定して最安値を取得/li>
- ネクストエンジンでも受注連携はもちろん、商品登録、在庫連携などを含む初期設定
上に挙げた内容はプログラムの知識がない人にとっては難しい内容に感じるかもしれませんが、驚くべきことに生成AIを使えば非IT人材でも実現できてしまいます。この取り組みについての詳細は【ECのRPA成功事例】非IT人材が生成AIで内製し150万円コスト削減でご確認ください。
なんでもかんでもAIが自動でやってくれるわけではありませんが、やりたいことを明確にイメージできていれば、生成AIはEC事業者の強い味方になり得ます。ネットショップ事業者にとってはいい時代になったとつくづく思います。
さて、商品データベースの作成とEC運用体制の準備に4ヶ月かかったわけですが、それによって薄利多売モデルの商売にとって死活的に重要な高速で正確な利益計算(SQLで実行)、楽天価格ナビに掲載されるための構造化データの充実などが準備できたわけです。こういった周到な準備が、無名での楽天初出店にもかかわらず開店9日で売上70万円を記録した要因となったのです。
無名店舗が楽天初出店でこれだけの成果が出た理由は、趣味性の強い商品ジャンルにおいて、型番指定で検索される商品を多数を扱っており、それを最安値で用意できたという点です。とはいえ、これを真似すれば誰でも売れるほど商売は甘くないでしょうし、そもそも簡単に真似できません。そう、簡単に真似されない強みを明確にし、それで勝負したのです。
卸問屋の商品情報をそのデータベースに自動登録
2について補足します。卸問屋の商品情報は頻繁に更新されるので、商売の回転を早くするためにその更新頻度に追いつく必要があります。これを手作業していては到底間に合わないので、商品登録と在庫連携についてはRPAを進めました。商品情報は項目が多くRPAを進めるのは大変なのですが、それだけに取り組めば他店との差別化になります。面倒な作業をRPAすることで、より大事な業務に専念できるのです。
成功の秘訣
入念に4ヶ月の準備をしたことが、無名で楽天に初出店して9日間で70万円売れた直接の理由ではありません。4ヶ月準備するにしても、何を準備するべきかを明確にしたことが重要なのです。売る商品についての知見があり、目算があったから迷わず準備できたのです。特に趣味性の高い商品を売っている場合、たいていは売っている人もお客さんと同じ趣味を持っているので、お客さんの気持ちをよく理解できるのです。
広告の不確実性より赤字の入り口商品のほうが確実
入り口商品を増やす
広告はどれだけ成果があるか事前にわかりません。特に広告を出したことのない人にとってその恐怖は大きいでしょう。私も身銭をきってgoogle広告を出したことがあるので、その恐怖はよく分かります。アドフラウドの餌食に遭いとてもいい経験となりました。参考までにその時の体験談をアドフラウドの事例と対策【30万円の身銭を切って学んだこと】にまとめてあります。
楽天で販売する場合、広告よりも確実性の高いものがあります。それは有名ブランドの商品を仕入れ、楽天サーチで検索されたときに最安値になるようにして、赤字でもいいので売って実績を作ることです。もちろん自社のメイン商材に関連のある商品を売ります。楽天に初出店したばかりだと、どうしても実績がなくなかなか商品は売れません。だからといって広告は効果不明でちょっと怖い。
それならば、確実に売れる商品を仕入れて最安値で売る。そうしてあなたの商品ページや店舗ページが見込み客の目にとまれば、これは広告のかけすてより確実に効果が高いでしょう。もちろん商品には店舗のチラシや案内を同封します。そうやって実績を積み上げていって、ある程度実績がついてきたら赤字での販売を止めます。楽天で商品を売るサイクルに関しては楽天SEOと広告の切ってもきれない関係を参照ください。
RMSから開店後の初動をまとめた楽天大学の動画を閲覧できます。その動画では、まずは入り口商品を増やすと解説されています。まずは入り口を増やすことに注力する。そのための4ヶ月の準備だったのです。
先行投資
準備にはシステム開発費で120万円ほどしました。どんな商売の本にも書いてありますが、先行投資が重要です。ただし、やみくもに広告に使うとか、何を依頼するべきか自分でもよく理解していないのに外注に丸投げするなどすると、投資が無駄になります。また、無理して内製しようとすると時期を逸する可能性があります。
最後に
強みを把握して、戦略的に準備をし、重要な点に集中して先行投資する。そうすれば、無名店舗の初出店でも必ずうまくいきます。




